反事実法

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ヘイソウ語の反事実法は条件節において条件の従属標識と共起し、非現実的かつ反事実的な条件を表す。 このとき、対応する主節(帰結節)では推量法が用いられ、当該条件のもとで成立すると推論される事態が表される。

接尾辞
反事実法 -bia
従属標識 接尾辞
条件 -iife

反事実法の相・時制・証拠性・人称に対する制約は以下に示す通り。

時制 証拠性 人称
自由 過去・現在 使用不可 自由

時制の対応

反事実法における時制の選択は、主として条件の時間的位置と反事実性の範囲を規定する。

  • 条件節の時制:仮定される状況の時間的位置
  • 主節の時制:その条件下で成立するとされる事態の時間的位置

両者の組み合わせにより、解釈が定まる。

反事実法現在

  • 条件節:現在
  • 主節:現在

解釈:

現在において成立していない仮定的状況と、その帰結

意味:

「もし(今)~なら、(今)~だろう」

反事実法過去

  • 条件節:過去
  • 主節:過去

解釈:

過去に成立しなかった事態と、その帰結

意味:

「もし(あのとき)~だったなら、~だっただろう」

反事実法現在帰結

  • 条件節:過去
  • 主節:現在

解釈:

過去の反事実的条件が現在に影響を及ぼす場合

意味:

「もし(あのとき)~だったなら、(今)~だろう」

反事実法未来帰結

  • 条件節:現在
  • 主節:未来

解釈:

反事実的な条件に基づく未来の帰結

意味:

「もし(仮に)~なら、(将来)~だろう」

直説法との対立

ヘイソウ語の条件構文は、主に以下の2類型に区別される。

  • 現実条件:直説法を用いる
  • 反事実条件:反事実法(+主節で推量法)を用いる

両者は、条件が現実に成立していないことが前提とされているか否か(反事実性)において対立する。

現実条件(直説法)

現実条件では、条件節に直説法が用いられ、当該条件は現実に成立している、または成立する可能性がある事態として提示される。 主節も通常は直説法を取り、帰結は事実的または予測的な事態として述べられる。

この類型には、いわゆる仮想的な条件(成立の可否が未確定な想定)も含まれ、これらは文脈や副詞的要素によって解釈される。

  • 現在または過去の事実に基づく条件
  • 将来において実現可能な条件
  • 一般的・習慣的な条件関係
  • 仮定的に想定された未確定の条件

反事実条件(反事実法)

反事実条件では、条件節に反事実法が用いられ、当該条件は現実には成立していない事態として提示される。 主節では推量法が用いられ、その条件下で成立すると推論される帰結が示される。

両者の対立の本質

この対立は単なる形式差ではなく、以下の点において体系的に異なる。

  1. 現実性
    • 直説法:事態を現実のもの、または現実に成立しうるものとして提示
    • 反事実法:事態を現実に反するものとして提示
  2. 帰結の確定性
    • 現実条件:帰結は事実または高い蓋然性を持つ予測
    • 反事実条件:帰結は仮定に基づく推論にとどまる
  3. 法の組み合わせ
    • 現実条件:条件節は直説法、主節も通常は直説法
    • 反事実条件:条件節は反事実法、主節は推量法